人生脚本とスキーマの話 精神科専門医が解説
あなたには世界がどう見えているでしょうか?
「世の中は〇〇〇〇」
「自分は〇〇〇〇」
深く考えずパッと思いついた言葉を埋めてみてください。
我々は同じ世界で暮らしているのに、その捉え方は人それぞれです。
「つまらない毎日だ」と言った人に対して「それは毎日がつまらないのではなくお前がつまらないのだ」というような風刺を聞いたことがありますが、そう、同じ毎日、同じ世の中でも楽しいと感じる人、退屈だと感じる人、幸せと感じる人、辛いと感じる人、様々です。
そこには認知・自動思考・そしてその根底にあるスキーマという中核信念が大きく関わっています。今回はこのスキーマについて、話をしていきます。
このレターでは、メンタルヘルスの話に興味がある、自分や大切な人が心の問題で悩んでいる、そんな人たちがわかりやすく正しい知識を得ていってもらえるよう、精神科専門医、公認心理師の藤野がゆるくお届けしていきます。有料会員になるとなんと80本以上の過去記事も全て読み放題。是非登録して読んでみてください
そもそも認知って?
認知に関しては過去の記事でも何度か触れてきているのでここではサラッと触れます。
そもそも意識していない人も多いかと思いますが、我々は世の中の出来事をそれぞれ自分の色眼鏡を通して認識しています。
そのため同じ困難に出会った時でもどんな色眼鏡を通してみるかによってそれをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかが変わります。なぜこの人はなんでもポジティブに捉えられるのだろうと他人を羨ましく思ったことがある方も少なくないでしょう。
擦り倒された例ですが、例えば「挨拶に返事がない」という同じ事象であってもポジティブな色眼鏡をかけていれば「忙しいのかな?手伝ってあげよう」と思えるかもしれませんし、ネガティブな色眼鏡をかけていれば「無視された!」と被害的に捉えてしまうかもしれません。
このように我々は物事を認識するときに事象をそのまま捉えるのではなく、無意識のうちにそこになんらかの意味づけをして認知、認識をしているわけです。
ちなみに、ネガティブな色眼鏡を通して見る世界はなんでもネガティブに見えるため、その認識をもとに行動を起こすとだんだん全てがうまくいかなくなってきます。このように色々上手くいかなくなる考えに繋がる非機能的なものの捉え方、認知を認知の歪みと呼ぶことがあり、メディアなどで自称専門家がやたらめったら使っているのをみなさんも聞いたことがあるかもしれません。これに関しては色々言いたい悪口もあるのですが、脱線して止まらなくなるのでやめておきましょう。
認知の話に関してはいろんなところで書いているので興味ある方はまた読んでみてください。
