この時期注意が必要?冬季うつ病の特徴を精神科専門医が丸わかり解説!

グッと寒くなり、朝が起きられずしんどさを感じている人も少なくないのではないでしょうか?この時期心配な冬季うつ病について、普通のうつ病との違いやその治療を現役の精神科専門医が解説します。
藤野智哉 2024.11.19
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急に寒くなりましたね。日に日に朝起きづらくなり冬の訪れを感じる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。夏がやたら長いなと思っていたら急に冬になり「寒暖差ありすぎて心ズーンなっとるわ!」という人も少なくないでしょう。

さて寒暖差、日照時間の変化などさまざまな要因から体調を崩す人が多いこの季節に知っておきたいのがいわゆる冬季うつ病です。これは我々精神科医が用いる診断基準では正確には、反復性のうつ病の中でも「季節性のパターンを伴う」という言葉で表現されるものなのですが、実際その多くが秋や冬に始まり春に寛解することから世間では「冬季うつ病」として知られています。そのため今回の記事ではわかりやすく「冬季うつ病」という表現で話を進めさせていただきます。

季節の変わり目の不調はやたら何でもかんでも「自律神経のせい」にされて終わらされがちですが実は背景にこういった疾患が隠れていることもあります。ぜひこの記事を通して正しい知識を得ていってもらえればと思います。

また、うつ病に関してはいろいろ記事が溜まってきています。過去記事をあまり読んでないよという方はまずは無料のコチラの記事からぜひご覧ください↓↓↓

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冬季うつ病って一体何?

前述のようにうつ病の中には特定の季節にのみ、反復性に起こるものがあります。

一般的には秋から冬に始まり、春に寛解するものが多いですが、稀に夏に反復することもあります。2年以上、毎年ある時期になると抑うつエピソードが出てくるなんて時にこの疾患が疑われるわけですが一つ注意してほしいのは、季節に合わせてあるイベントなど明らかなストレス因子によるものは除かれるということです。

わかりやすく言えば「毎年冬になるとある親族の集まりが嫌でしんどくなってしまう」「毎年秋にある運動会が嫌でその前に体調が悪くなる」なんて類のものは当然除外されるということです。こういった季節性により起こるイベントそれ自体によるもの、と考えたほうが自然なものの場合は内因性の疾患よりも反応性のものが疑われますが、もちろんはっきりしないこともありますので安易に自己判断せず医師の判断を仰ぐことも大切です。

どんな症状が出るの?

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