学会参加って何をするの?精神神経学会総会に参加して感じたこと
もう先月のこととなってしまいましたが、6月20日〜21日にかけて私は神戸で行われた精神神経学会の総会に参加してきました。
学会というと、どこか敷居の高い専門家の集まりのように感じるかもしれませんが、実はその実態はもう少し身近で、かつ多層的な意味を持つ場です。
そもそも学会とはなんなのか、そしてその総会とは一体?などなど解説していきます。
今回は半分神戸への旅行記だと思って気楽に読んでみてください( ̄▽ ̄)
学会ってそもそも何?
そもそも「学会」とは、ある特定の分野に関心を持つ研究者や臨床家が集い、最新の研究成果や知見臨床報告を共有し学びを得る研究団体です。
医療以外でも分野ごとに国内外に数多くの学会が存在し、医療の世界でも、内科、外科、精神科、小児科……とそれぞれの領域で学会が開かれています。
ただ実は「自称学会」を立ち上げるだけであれば誰でもできるのでピンからキリまで、権威付けのための胡散臭い学会もたくさん存在し、精神科に関わる学会だけでもとんでもない数の学会があります。
入会自体に推薦が必要なしっかりした学会もあれば、お金さえ払えば誰でも入れる学会もあり、「〇〇精神科学会所属」「××心理学会所属」みたいにとりあえずカッコよく書いてあれば権威づけになるだろうと思った胡散臭いエセカウンセラーとかがとりあえず入り、プロフィールに並べているのを見ることもあります。
今回私が参加した総会を開いた日本精神神経学会は、
精神医学と神経学の研究を進め、会員相互間の研修を深めもってわが国における精神医学、神経学、精神医療の発展に寄与することを目的とする。
学会であり、精神科の専門医をとるためには所属必須で、それすなわち精神科医の非常に多くが所属している学会になります。
総会って?
多くの学会では年に1回程度、学会員が一堂に会する学術総会が執り行われます。
その学会の規模によりますが、ホテルや今回の神戸国際会議場のような大きな会場を借りてやることも多く、1年以上前から準備が進められることも少なくありません。
学会会場では様々なテーマで、学会員や呼ばれたゲストによる特別講演が行われ最新の知見などが共有されます。
全員が喋り続けているわけではなくポスター発表なども行われ、発表の時間以外は貼ってあるものを自由に眺めることもできます。
なぜ学会の総会にわざわざ行くのか?
では、医師や研究者たちはなぜ総会にわざわざ足を運ぶのでしょうか?理由はたくさんありますが、ここでは3つを挙げてみましょう。