【嫌われる勇気】アドラーの目的論って一体何?精神科専門医が解説
嫌われる勇気で一躍有名となったアドラー心理学。その中でも多くの人にとって耳が痛い、しかし重要な「目的論」という考え方について精神科専門医解説していきます。
藤野智哉
2025.05.06
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アルフレッド・アドラーは20世紀初頭に活躍したオーストリアの精神科医で、心理学者として個人心理学(アドラー心理学)を提唱したことでも有名です。
そんな彼の理論の中で特に特徴的なのが「目的論」という考え方です。
これは、「人の行動は過去によって決定されるのではなく、未来に向けた目的によって導かれている」という立場をとるものです。
つまり、「なぜそうなったか(過去の原因)」ではなく、「何のためにそうしているか(今の目的)」を重視する考え方です。
これを読んでいる人の中にも、過去の出来事に影響を受け今悩んでいる、問題が生じているという人がいるでしょう。
「毒親に育てられたから私は自己主張ができなくなった」
「昨日寝不足だったから今日は仕事中眠たくてミスをしそうなのだ」
そんな人たちに対しアドラーは一体どんな考え方をするのでしょう?
例を交えつつ見ていきましょう。
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このレターでは、メンタルヘルスの話に興味がある、自分や大切な人が心の問題で悩んでいる、そんな人たちがわかりやすく正しい知識を得ていってもらえるよう、精神科専門医、公認心理師の藤野がゆるくお届けしていきます。腰が痛い中ヒーヒー言いながら必死に書いています。是非是非登録して読んでみてください。