被害者にも非がある?セカンドレイプはなぜ起こるのか精神科医・公認心理師が丸わかり解説

いじめや性被害がニュースになり、苦しめられた人が声を上げると必ず上がる「被害者にも非があったのではないか」という声。二次被害、セカンドレイプはなぜ起きるのか。精神科専門医、公認心理師が心理学の面から解説します。
藤野智哉 2024.10.13
サポートメンバー限定

性被害やいじめは、被害にあったことを振り返り告白するという作業自体がとても苦しいものであることに加え「被害者にも落ち度があったのでは」「大袈裟に言っているのでは」などの声が上がるいわゆる二次被害、セカンドレイプを恐れて被害を届け出られない、訴え出られない方が多くいます。

親族や身の回りの知人に相談した時点でそのようなことを言われ心が折れてしまう方もいますし、医師や警察に相談することすら不安でできない方が多くいる中で、そんな人々に対してネット上ではなぜ二次的な加害がやまないのでしょうか。

被害者非難はなぜ起こるのか、そして「被害者にも非がある」というのは事実なのか。根本的帰属エラー、公正世界仮説など心理学の話をしながら解説してみます。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが内容はとってもわかりやすく書いているので気楽に読んでみてください(//▽//)

なお、本記事は本来15日火曜に配信予定のものでしたが昨今のニュースを踏まえ、今読んで欲しい記事だと思ったので繰り上げて配信しました。週末に是非少しゆっくり読んでみて欲しいなと思います。

***

このレターでは、メンタルヘルスの話に興味がある、自分や大切な人が心の問題で悩んでいる、そんな人たちがわかりやすく正しい知識を得ていってもらえるよう、精神科専門医、公認心理師の藤野がゆるくお届けしていきます。この記事は無料登録で読めます。有料登録をすると毎月2本の有料記事に加え、なんと過去記事も全て読み放題になります。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3196文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
鼻血と目に見えぬ障害の話
サポートメンバー限定
【嫌われる勇気】アドラーの目的論って一体何?精神科専門医が解説
読者限定
シン・バウンダリー時代の生存戦略
サポートメンバー限定
バウンダリー(境界線)本が出版に至るまで。
読者限定
この時期気をつけたい!?適応障害と五月病について精神科医が解説
サポートメンバー限定
患者さんとの恋愛って実際あるの?精神科医がその実態について解説。
サポートメンバー限定
不眠の嘘ほんと。薬を飲む前に知っておきたい対処法を精神科専門医が解説
サポートメンバー限定
男性の産後うつってホントにあるの?精神科専門医が丸わかり解説