ショートスリーパーって本当にいるの?
ここのところX上では、ショートスリーパーについての議論が盛り上がっています。
「睡眠時間を短くできれば、そのぶん仕事も勉強もできる」
「訓練すれば3〜4時間睡眠でも平気になる」
忙しい現代人には、かなり魅力的な話です。
1日8時間眠る人が4時間睡眠になれば、単純計算で毎日4時間、自由に使える時間が増える。もし本当にそんなことができるなら、人生が少し長くなったようなものです。
では、ショートスリーパーは本当に存在するのでしょうか。
不眠や過眠の治療に多く関わる、精神科専門医が解説していきます。
このレターでは、メンタルヘルスの話に興味がある、自分や大切な人が心の問題で悩んでいる、そんな人たちがわかりやすく正しい知識を得ていってもらえるよう、精神科専門医、公認心理師の藤野がゆるくお届けしていきます。有料会員になるとなんと100本以上の過去記事も全て読み放題。是非登録して読んでみてください。
そもそも「適切な睡眠時間」は何時間なのか
昔は「8時間以上寝よう」なんて言われたものですが、近年では年齢や個人差により必要な睡眠時間は人それぞれであると言われています。
ただ、その中でもさまざまな疾患のリスクを下げたり休養感を得るために若年者では6時間以上を一つの目安とするのが一般的ですが、日本人の睡眠時間は短く、国の調査では約4割の人が6時間未満と回答しています(厚生労働省 令和5年国民健康・栄養調査)
ただでさえ寝ていない人が多い国で、「さらに睡眠を削ろう」という話が流行るのは、なかなか皮肉な話です。
ショートスリーパーは、たしかに存在する
結論から言えば、いわゆるショートスリーパーは存在します。