男性の産後うつってホントにあるの?精神科専門医が丸わかり解説

過日、「男性の産後うつ」という言葉がニュースで用いられたことを皮切りに、SNSでは男性の産後うつについて大論争が勃発しました。実際どうなのか、精神科専門医が解説していきます。
藤野智哉 2025.03.25
サポートメンバー限定

「男性の産後うつ」

言葉を聞いた瞬間から拒否反応が出る人もいるかもしれません。

産んでないのに「産後」という言葉を使うな、というのは確かにその通りかもしれませんが実はこの表現「paternal postpartum depression」をそのまま、和訳をした結果だと言われていたりします。つまり海外では割とこの表現がまかり通っていたりするわけです。

ただ「出産を経験していないのになんでうつになるのだ」という疑問も尤もですし、これらを語る上でそもそも、産後うつ、マタニティブルー、適応障害、内因性のうつ病、このあたりの整理がついていない自称専門家たちのよくわからない発信に振り回された方も少なくないでしょう。

その辺りも少しずつ整理をして解説していきます。

***

このレターでは、メンタルヘルスの話に興味がある、自分や大切な人が心の問題で悩んでいる、そんな人たちがわかりやすく正しい知識を得ていってもらえるよう、精神科専門医、公認心理師の藤野がゆるくお届けしていきます。寒くなってきて腰が痛い中ヒーヒー言いながら必死に書いています。是非是非登録して読んでみてください。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3151文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
鼻血と目に見えぬ障害の話
サポートメンバー限定
【嫌われる勇気】アドラーの目的論って一体何?精神科専門医が解説
読者限定
シン・バウンダリー時代の生存戦略
サポートメンバー限定
バウンダリー(境界線)本が出版に至るまで。
読者限定
この時期気をつけたい!?適応障害と五月病について精神科医が解説
サポートメンバー限定
患者さんとの恋愛って実際あるの?精神科医がその実態について解説。
サポートメンバー限定
不眠の嘘ほんと。薬を飲む前に知っておきたい対処法を精神科専門医が解説
サポートメンバー限定
なぜうつ病が良くならない?症状が改善しないときに疑ってみるべきことを精...